自宅の前栽には、ご先祖から代々大切にされてきたお地蔵さんがいます。
お地蔵さんは子供の守り神。いつも子供の健康と成長を見守っていただいています。
毎年、地蔵菩薩の縁日(夏季の8月23・24日)には、お地蔵さんを供養するため、子供たちが主役となって「地蔵盆」というお祭りが執り行われます。
今では村で行われるお祭りも、さまざまな背景のなか縮小されてきていますが、今年も毎年恒例の自宅のお地蔵さんに感謝をしながら新しい飾り付けを行います。
「地蔵盆」でお地蔵さんに感謝を
お地蔵さんが前栽にいらっしゃる由来を父に聞いてみると、自宅を建設した当時(昭和元年頃)に、村に建立されたお地蔵さんを頂いたのではないかということでした。
普段からお花をお供えしたり手を合わせていますが、地蔵盆が近づくと、お地蔵さんの像を洗い清めて新しい前掛けをし、前栽周辺も提灯などでにぎやかに飾り付けをしています。
華やかな国旗を模した飾りや提灯、そして畑で採れた花々がお地蔵さんを彩ります。
お供えした物は、父と畑で育てている旬の野菜(マクワウリやタイガーメロン)が収穫できたので、それらや果物などをお供えしました。
まとめ
私が住んでいる村では、毎年村のお地蔵さんに親や子供たちが集まって催し物をしたり、お祭りが無事に終わるとお供え物のおさがりを頂いたりと、人との交流を含めてにぎやかな地蔵盆が行われてきました。
そのようなお祭りも、予期せぬ感染症やさまざまな時代の流れの変化によって、ここ数年これらのお祭りを含めて数々の行事が中止というとても残念な状況が続いています。
ですが、地蔵盆が中止であっても、村のお地蔵さんは村の方々の手によって守られ華やかに飾り付けがされていました。
一人一人の心のなかで、お地蔵さんを大切にする気持ちを忘れないでいたいですね。
こういった機会に、幼い子供たちの記憶や心のなかにも、感謝や慈愛を感じてくれたらいいなと思っています。