食事の一品に彩りを添えてくれる玉子焼きは、専用のフライパンがあればもっと美味しくいただくことができます。
主食や弁当のおかずになったり、あるいは味付けを変えて食事の主役にしたいとき、「FD STYLE 新潟の鉄のフライパン」の玉子焼き専用のフライパンでじっくり焼いた玉子焼きなら、一品にかける楽しみも増えそうです。
玉子焼きには、12月に収穫を迎えた採れたて大根のすりおろしを添えていただきます。
「FD STYLE 新潟の鉄のフライパン(玉子焼き)」
プリンス工業株式会社は、"金物の町"として有名な新潟県三条市に1964年に創業された、ものづくりの会社です。
こちらでは、調理用品に関わるさまざまな金物の製品を生産されています。
そのなかで、数ある鉄のフライパンのなかでも、今回は玉子焼き専用のフライパンを使って美味しい玉子焼きを作ります。
新潟の鉄のフライパン(玉子焼き)
鉄のフライパンは使い込んでいくと、どんどん使いやすくなり、フライパンそのものに味が出てくるので、一生ものとして長く使っていくことができます。
また、高温に強く熱伝導が良いおかで、短時間の高温調理に適していて、食材の旨みを封じ込めておいしく料理を仕上げることができます。
鉄の表面に窒化処理により多孔質の窒化層を生み出し、この窒化層表面にできた微細な凸凹面に酸化皮膜を形成するオキシナイト加工で、油なじみがよく、錆に強い鉄のフライパンになります。
フライパン本体とハンドル金具は、強固なリベットによって取り付けられているので、ネジが緩んだりがたつくことがありません。
また、使うほどに味わい深く手になじみやすい天然木(竹)の集成材が取っ手に使用されているので、腐食に強く美しいです。
もし、取っ手が長年の使用によって傷んできたときには、交換(有料)もしてもらえます。
玉子焼きのフライパンは、厚さ2mmの鉄を使用することで、食材に均一に熱を伝えてふんわりと焼き上げます。
玉子焼きを焼く
まずは、フライパンを使い始める前に、油ならしをします。
油ならしをすることで、フライパンに油がなじみ焦げ付きにくくなるので、使い始めの1ヶ月程度は念入りに行います。
フライパンを火にかけて、十分に加熱する空焼きをします。
加熱したら、適量の油を入れて、フライパンになじませながら弱火で3分程度熱し、煙がわずかに上がってきたら、火を止めて油をオイルポットに戻します。
キッチンペーパーを使って、フライパンに刷り込むように油を拭き取っていきます。
油ならしができたら、いつもと同じように調理します。
ゆっくりと時間をかけて、玉子焼きを作っていきます。
金属ヘラも使えますが、強くこすったり鋭利な部分でひっかかにように気を付けます。
じっくりと時間をかけて、ふんわり玉子焼きの完成です。
ガス・IHとオール熱源での使用ができます。
フライパンのお手入れ
フライパンを使用したあとは、フライパンが熱いうちに、ペーパータオルなどで汚れを拭き取ります。
タワシやササラなどで水洗いし、よく乾かしてから保管します。
※食器乾燥機は使用できません。
いつもの洗い方で汚れが落ちないときは、金属タワシなどでこすって汚れを落とし、よく乾かしたあと薄く油を塗って保管します。
また、万一錆たときは、金属タワシとクレンザーで、錆びついた部分を洗い落とし、よく乾かしたあと薄く油を塗って保管します。
玉子焼きに採れたて大根のすりおろしを添えて
9月に種まきをして植え付けた大根が、12月に収穫を迎えました。
採れたて大根のすりおろしを添えて、いただきます。
ふんわりとした食感ながらも、しっかりとした味わいが美味しい玉子焼きに仕上がりました。
「FD STYLE 新潟の鉄のフライパン(玉子焼き)」と比較した商品
玉子焼きを焼く専用のフライパンはいくつもありますが、「FD STYLE 新潟の鉄のフライパン(玉子焼き)」を購入するときに比較した商品をご紹介します。
玉子焼きフライパンは、アルミ・銅・鉄といった、大きく3つの材質に分けられます。
そのなかでも、アルミは内面コート加工の製品がほとんどですので、こびりつきにくく汚れを落としやすいのが特徴ですが、内面コートが劣化すると買い替えなければならいので、"長く使える"銅と鉄の商品に着目しました。
銅のフライパン
銅は、熱伝導率が高い金属なので、強火でなくても食材に熱を的確に伝えられるのが強みです。
また、他の金属素材に比べて、焦げつきが少なく錆に強いですが、価格は比較的高価です。
使い込んでいくと、やがて艶やかな飴色の輝きを放つようになります。
使用できる熱源は、ガスのみです。
一方で、銅は酸や塩素に弱いため、長時間料理を入れておくと味や色が変化することがあるので、調理後は早めに別容器に移します。また、空気に触れるとどんどん酸化していき変色しやすく、緑色のサビが付着することもあるので、錆が発生した場合は適切な処置が欠かせません。
お手入れは、スポンジなどで優しく洗って、水分を拭き取り、火にかけて完全に水気がない状態にしてから、フライパンに油を刷り込んでおくと錆の防止になります。
こちらは、昔ながらの手法で一つ一つ丁寧につくりあげられたフライパンです。
料亭の板前や寿司職人など、プロも愛用されています。
こちらは、持ち手の専用レザーカバーや保管用袋が付いている、デザイン性のあるフライパンです。
鉄のフライパン
鉄は、熱耐性が強く、他のフライパンと比べて頑丈です。焦げつきが発生しても、メンテナンスをすれば再生できるのも大きな魅力です。
鉄は銅やアルミと比べて熱伝導率の低い金属ですので、使い始める前に空焼きと油慣らしを行って、食材がフライパンにこびりつかないようにします。
使用できる熱源は、主に、ガス・IHなどですが、使用するフライパンによっては対応できる熱源が多くあるものもあります。
お手入れは、タワシやササラを使って洗ったあと、火にかけて空焼きしてから水分を飛ばし、熱いうちにフライパンに油をなじませることで、食材のこびり付きや錆を防ぎます。
こちらは、鉄のフライパンでありながらも、ファイバーラインという凹凸を浮き立たせる技術を採用することで、油なじみがよく、焦げ付きやこびり付きなどを抑える加工がされています。
デザインをされたのは、家具デザイナーの小泉誠さんです。全体的に丸みのあるフォルムが特徴的です。
こちらは、取っ手が自分で付け替えできることや、刻印(有料)もできる企画をされているフライパンです。
贈り物にも、素敵ですね♪
そして、こちらは今回使用したフライパンです。
以上のような銅と鉄のフライパンの特性を含めて考えると、価格・使える熱源・お手入れのしやすさといった点から、鉄のほうが使いやすそうといった結果になりました。
ですが、それぞれの特性を丁寧に扱うことで、美味しい玉子焼きが作れるといったことには変わりありませんので、将来的には銅のフライパンも使用してみたいです。
まとめ
料理とお手入れをたくさん重ねて、味のある一生もののフライパンにしていきたいです。