旅について

未来をちょっとのぞきに。家族でEXPO2025大阪・関西万博へ!

大阪関西万博2025を象徴する景色。東ゲートから入ると広がる大屋根リングと会場全体

「世界が近く感じた1日。」

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7月、家族で楽しみにしていたEXPO2025大阪・関西万博へ行ってきました。
万博というだけで難しいイメージがありますが、まずは行って体感してみよう!という気持ちで向かいました。
夢洲駅に降りた瞬間から、人の多さと暑さにびっくり。
でも、その先に広がる景色を見たら、やっぱり来てよかったなと思えました。

万博に到着!東ゲートからのスタート

東ゲートの入場を待つ長い行列。遠くにはたくさんの国旗が並んでいる様子

駅を出て東ゲートへ向かうと、まず待っていたのは長〜い階段。
登るだけでちょっとした運動でしたが、その先にはカラフルな国旗やミャクミャクのイラストがあり、万博への胸が高まります。

東ゲートをくぐったあと、会場側から見た東ゲート。屋根に東ゲート EASTGATEの文字が見えます

入場までは約1時間の行列。
炎天下のなか、子どもたちもよく頑張って並んでくれました。

大屋根リングで深呼吸

東ゲートから入ったあと、会場全体と大屋根リングが広がる景色

ようやく会場に入った瞬間に、世界が広がりました。

会場内にあるミャクミャク像。いらっしゃいませと書かれており、遠くに大屋根リングが見える様子

大屋根リングを遠くに望みながら、会場内にはミャクミャク像が。

大屋根リングの入口付近。木造の巨大な構造が空に広がり、想像以上に大きく迫力がある様子

会場のシンボル、大屋根リングは想像よりもずっと大きいです。

大屋根リング内観。木組みの構造と光が印象的な空間

大屋根リングの中に入ると、木組みの構造と差し込む光が印象的な空間が広がっていました。

大屋根リングのスカイウォーク。海からの風が吹き抜け、横には芝生が広がる中を歩く様子

下から見上げるだけでも迫力がありましたが、上に登ると海風がふわっと吹き抜けてきて、本当に気持ちよかったです。

大屋根リングに植えられた草花。スカイウォークを散歩しながら季節の花が楽しめる様子

汗だくで歩いていたのが嘘みたいに、風と草花の香りでリフレッシュできました。

芝生エリアの木陰に腰をおろして早めのお昼ごはん。
朝握ったおにぎりを食べながら空を見上げる時間も、万博らしい思い出になりました。

歩くだけでも楽しい、未来の道

大屋根リングのスカイウォークから見渡す会場の一部。中心には霧の屋根から霧が噴き出し、さまざまなパビリオンに並ぶ人々の姿も見える様子

昼食のあとは、予約していたEARTH MART(アースマート)の時間まで、のんびり散策。
「雲の屋根」から出てくる人工の霧に気持ちだけでも涼しさを感じました。

万博会場内に設置された、EXPO2025と書かれた文字のモニュメント

会場を歩いていると、EXPO2025と書かれた大きなモニュメントも発見。記念写真を撮る人でにぎわっていて、私たちも思わず足を止めました。

工事中の場所もありましたが、それすらも「今まさに未来を作っているんだ」と思える風景。
子どもたちにとっては“工事現場=未来を準備中”というリアルな学びになったかもしれません。

コモンズ館やいのちの遊び場 クラゲ館で感じた、小さな出会い

コモンズ館の内観。複数の国が集まり、異なる文化を感じられる展示や空間の様子

散策の途中で、コモンズ館いのちの遊び場 クラゲ館にも立ち寄ってみました。

コモンズ館は規模こそ小さいものの、そこにいたのは普段あまり耳にしない国の方々。
言葉は分からなくても、国や文化がまったく違う人たちと同じ時間を過ごせたことは、とても新鮮な体験でした。

コモンズ館で展示されている、とある国の華やかな伝統衣装

子どもたちにとっては「地図で見た国」がぐっと近く感じられた瞬間。
「もっと知りたい!」という小さな好奇心の芽が芽生えてくれていたら嬉しいです。

クラゲの形をしたいのちの遊び場 クラゲ館の外観。建物の形や入口の様子が見えます

その後は、いのちの遊び場 クラゲ館へ。

いのちの遊び場クラゲ館の内部。天井部にある大きなクラゲはペットボトルのごみを集めて作られた作品

天井部にある大きなクラゲは、ペットボトルのごみを集めて作られた作品。

いのちの遊び場クラゲ館の内部にある希望のピアノ。ピアノには世界中の子どもたちが描いた約900体のクラゲが描かれ、自由に演奏できる

音や光の体験に子どもたちは夢中。
きらめく空間の中で、楽しそうに遊んでいる姿が印象的でした。

静けさの森ゾーンでほっと一息

会場中央にある静けさの森。約1,500本の樹木で作られ、周囲の万博の建物が一切見えない人工の森の中央には池がある様子

たくさん歩いてちょっと疲れたころに立ち寄った「静けさの森」。
ここは不思議な場所で、周りの建物やにぎわいがまったく見えなくなり、まるで別の世界に迷い込んだようです。

会場中央にある静けさの森。森の中を歩くことができる道があり、周囲の建物が見えない人工の森の様子

聞こえてくるのは風が木を揺らす音や、子どもたちの笑い声だけ。
さっきまでの暑さや混雑を忘れて、心がふわっと軽くなりました。

「未来を考える万博」で、こんなふうに自然の中で静けさを感じられるなんてちょっと意外。
でも、だからこそ大事なことを教えてくれている気がします。

EARTHMARTで出会った「命と食」

万博会場で購入したバニラソフトクリームを手に持っている様子。暑い日の散策にぴったりの甘いひととき

散策を楽しんだ後、EARTH MARTへ向かう前にちょっと一息。バニラアイスを食べながら、次に待つ体験を楽しみにしました。

小山薫堂氏によるシグネチャーパビリオンEARTHMARTの外観。大きな茅葺き屋根が印象的

そして、午後は抽選に当選していたシグネチャーパビリオンEARTH MART(アースマート)へ。

EARTHMARTのいのちのフロア内観。中央に、一人が一生で食べる卵の数を表現したシャンデリアがひときわ目立ち、ほかの展示も周囲に並んでいる

ここは“空想のスーパーマーケット”をテーマにした空間で、入った瞬間からワクワク。
茅葺屋根があってどこか懐かしい雰囲気なのに、展示は最先端。まさに過去と未来のいいとこ取りでした。

いのちのフロアでは、普段当たり前に食べている生き物の存在を改めて知ることに。

EARTHMARTのいのちのフロア内観。野菜のいのちの展示。花・実・葉・茎・根など、野菜が新しい種をつくるために存在することを表現

野菜のいのち。野菜は、新しい種をつくるために存在している。

EARTHMARTのいのちのフロア内観。天井から大量のイワシの模型が吊るされ、イワシが多くの生態系を支えていることを示す展示

多くの生態系を支えてくれているイワシ。

EARTHMARTのいのちのフロア内観。家畜といういのちの展示。豚・牛・鶏の出産の様子を記録したフォトドキュメンタリーの下に、フェイクの食肉パックが置かれている

人間に食べられるために生まれてきた牛・豚・鶏。その出産の様子を記録したフォトドキュメンタリー。
その映像下には、フェイクの食肉パックが置かれています。

EARTHMARTのいのちのフロア内観。卵のシャンデリアを近くで撮影した様子で、一人が一生で食べる卵の数が表現されている

一人が一生で食べる卵の数を形にしたシャンデリアがずらり。

EARTHMARTの未来のフロア内観。古来から受け継がれてきた食の技術から、最新のフードテックに至るまでを紹介する展示

さらに未来のフロアでは、日本の発酵食品や海藻など、未来につながる食材が紹介されていて、
「これ、うちでもよく食べるよね」と家族で話せたのも嬉しい時間でした。

EARTHMARTの未来のフロア内観。FrozenFoodsの展示で、いくらのようなたまごなど、最新技術を融合したユニークな冷凍商品が紹介されています

「いくらみたいなたまご」や「オールイン麺」など、最新技術を融合したユニークな冷凍商品。

EARTHMARTの未来のフロア内観。EARTHFOODSの展示。古来からある食と最新技術を融合した商品が紹介されています

古来からある食と最新技術を融合した、最先端の商品。

EARTHMARTの未来のフロア内観。万博漬けの展示。2050年に食べられる梅干しが樽に漬けられている様子

そして、2050年に食べられる梅干し「万博漬け」が展示されています。

EARTHMARTの未来のフロア展示万博漬け。樽の中に漬けられた梅干しが見える様子

樽の中に漬けられた梅干しを見ることができます。

EARTHMARTの未来のフロア展示。2050年まで紀州梅の会で保管される絵馬。来場者が25年後に残したい願いやメッセージを書き、熊野本宮大社で祈祷された後に保管される
EARTHMARTの未来フロア展示。壁に飾られた絵馬の手前に万博漬け引換券が置かれ、来場者は一人一枚ずつ受け取れる様子

25年後に残したい願いやメッセージを絵馬に残すこともできます。
絵馬は、熊野本宮大社でご祈祷していただいた後、万博漬けを配布する2050年まで紀州梅の会で保管されます。

万博漬け引換券をもらい、2050年への準備が整いました。

EARTHMART内にあるショップ。食とそのまわりの営みをテーマにしたコンセプチュアルな商品が並び、来場者が手に取っている様子

EARTH MARTのオリジナルショップにも立ち寄りました。抽選で入れたパビリオンだからこそ、ショップも特別に思えて、そこで過ごす時間がちょっとわくわくするひとときになりました。

買い物をする、食べる――普段は当たり前すぎて考えないこと。
でもここでは、そんな当たり前の気持ちをリセットし、"私たちの命を与え支えてくれている多くの生き物たちの存在に感謝"をする場となりました。

いただきます。

その言葉により想いを馳せながら、子供たちと今より食べ物をこれからも大切に食べていきたいです。

万博から持ち帰った“未来”

万博オフィシャルストアは混雑で入れず、代わりに会場外の駅のコンビニで購入したグッズ

会場をあとにする前、オフィシャルストアは混雑していて寄れませんでした。
そこで、夢洲駅から離れた駅のコンビニでお土産を発見。
ちょっとした記念になり、家族みんなで嬉しく手に取りました。

万博会場を出たあと、夢洲駅に向かう様子。駅名には夢洲駅YUMESHIMASTATIONが見える

万博と聞くと、最新テクノロジーや派手な展示を思い浮かべますが、
今回家族で感じたのは「未来って、毎日の選択の積み重ねでできていくんだ」ということでした。

食べるものに感謝をしきちんと選ぶこと。
知らない人と出会い、話すこと。
子どもたちが感じたちょっとした驚きや喜びも、立派な学びになります。

そんな小さなこと全部が「未来につながる種」なのかもしれません。

夢洲の階段をのぼったときに広がっていた景色。
この日感じたあの感覚を、日常に少しずつ持ち帰っていけたらと思います。

子供たちや私たち大人にとっても、きっとかけがえのない思い出となったはずです。

今回紹介しきれなかった風景や展示もたくさんあります。
そんな会場の雰囲気をもっと感じてみたい方には、大阪・関西万博の写真集でじっくり楽しんでみるのもおすすめです。
ページをめくるごとに、未来へのワクワクがよみがえってきます♪

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